喘息に効く漢方
新宿駅西口・南口徒歩1分の気管支喘息の治療 当院では気管支喘息の治療を行っております。 治療をご希望の方、 気持ちが続かず治療を途中で辞めてしまった方、 検査の値に不安がある方や、異常を指摘されている方は当院にご相談ください。

はじめに
喘息とは咳や呼吸の苦しさが出てくる病気であり、その治療法は、基本的には吸入薬を用います。
詳しい基本の治療法についてはこちらを参照ください。
喘息の治療法>>
喘息の治療は役割分担がある?
しかし治療に使える薬はそれだけではなく、漢方などを含めた飲み薬なども合わせて使うことができます。
喘息を治療する際、漢方の使い分けとしては、大まかに以下のパターンに分かれます。
1.発作の時
2.薄い水ような痰や鼻汁が出る時
3.咳のせいで眠れない、心が落ちつかないとき
4.寝る時に咳が続く時
5.しつこく痰が続く時
以下ではそれぞれのパターンについて解説していきます。
1.発作の時(麻杏甘石湯、五虎湯、麦門冬湯)
発作の時によく使用される薬として、麻杏甘石湯、五虎湯、麦門冬湯が挙げられます。
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)は、材料になっている生薬の名前からできており、「麻黄」「杏仁」「甘草」「石膏」の組み合わせからその名前ができています。麻黄にはエフェドリンという咳止めの成分、甘草は緩和剤としてのバランスを取る成分、杏仁には痰を切る成分、石膏は炎症を抑える成分が含まれており、総じて咳症状などが強い喘息発作の時に有効な成分で組み合わされています。
五虎湯(ごことう)は麻杏甘石湯に咳止めの作用がある桑白皮を上乗せしたものになります。そのため喘息発作の際には有効なものとなります。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)は体力が中等度以下で、痰が切れにくい、強い咳が出る人に使用されます。風邪の時にも咳止めとして合わせて使用される場合も多く、気管支喘息以外の病気、例えば咳喘息などでも幅広く使われることが特徴です。
咳喘息についてはこちらのページに詳細を記載してあります。併せてご覧ください。
咳喘息について>>
~気管支喘息との違い~
2.薄い水ような痰や鼻汁が出る時(小青龍湯、苓甘姜味辛夏仁湯)
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は体力中等度かやや虚弱の方で、うすい水のような痰や鼻水が出る方に対して使用されます。体の不要な水分を排泄する作用として働きます。喘息以外にも風邪症状やアレルギー性鼻炎などでも使用されます。
喘息とアレルギーの関係性についてはこちら
気管支喘息とアレルギーの関連性について>>
アトピー型と非アトピー型の違いは?子供がなりやすい喘息の種類とは?
苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)は上に記載した小青竜湯に似た作用を持ち、小青竜湯によって胃腸の調子を崩してしまう患者様に使用され、小青竜湯のバックアップの役割として使用されます。
喘息以外にも気管支炎などに使用され、喘鳴(気道がヒューヒュー鳴る)を伴う痰の多い咳に使用されます。
3.咳のせいで眠れない、心が落ちつかないとき(竹茹温胆湯)
竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)は咳や痰が長引いて眠れない、風邪の症状が長引いて眠れない場合に使用されます。
長引く咳は喘息以外にも原因があるため、薬で改善が見込めない場合は他の病気の可能性もあります。
長引く咳の症状についてはこちらのページに詳細を記載してあります。併せてご覧ください。
長引く咳の原因について>>
風邪の後の咳が治らない時はどうしたらいい?
4.寝る時に咳が続く時(滋陰降火湯、滋陰至宝湯)
滋陰降火湯(じいんこうかとう)は喉にうるおいがなくて痰が出ないことで咳き込むものに対して使用されます。
滋陰至宝湯(じいんしほうとう)はダラダラと続く咳と痰に対して使用されます。
名前に入っている「滋陰」という言葉は体のめぐりを改善することで、体に潤いを持たせることであり、それによって痰や咳を改善する働きになります。
5.しつこく痰が続く時 (清肺湯 ・辛夷清肺湯)
清肺湯(せいはいとう)は粘り気の強い痰が多い咳に用いられる漢方薬です。喉に潤いをもたらし、痰を体の外に出しやすくする作用があるとされています。
気管支喘息だけでなく、黄緑色の痰や、タバコのせいで咳が続いている方にも適応があります。
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)は、蓄膿症(副鼻腔炎)などの鼻の症状が強い方に推奨されます。
清肺湯と辛夷清肺湯の違いは、
粘り気のある痰に対して使う場合は清肺湯、
鼻詰まりの症状が強い場合には辛夷清肺湯、
といった使い分けになります。
気管支喘息の治療では異常のような漢方も合わせて使用することができます。
ご希望などがあれば受診の際に医師に相談してみてください。
新宿駅西口・南口徒歩1分の気管支喘息の治療
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治療をご希望の方、
気持ちが続かず治療を途中で辞めてしまった方、
検査の値に不安があったり、異常を指摘されている方は当院にご相談ください。