糖尿病の分類 〜1型糖尿病と2型糖尿病の特徴について〜

当院では糖尿病の治療を行っております。 治療をご希望の方、気持ちが続かず治療を途中で辞めてしまった方、 検査の値に不安があったり、異常を指摘されている方は当院にご相談ください。

9 December, 2024

1.はじめに ~糖尿病は治る?~

みなさん、今や国民病とも表現される「糖尿病」、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
糖尿病は生活習慣病でなるものといった印象が強いですが、
生活習慣が問題なかったとしても、糖尿病になってしまう人がいらっしゃいます。
まず糖尿病には大きく分けて2パターンの病気が存在しており、
・1型糖尿病
・2型糖尿病
と呼ばれるものがあります。
今回はそれぞれの糖尿病の特徴や、遺伝はするのか、などについて解説します。

2. 1型糖尿病とは?何がきっかけで起こる?

1型糖尿病は、自己免疫疾患によって、免疫系が膵臓のインスリンを生成するβ細胞を誤って攻撃し破壊してしまうことや、アルコールの飲み過ぎや膵臓の病気などで膵臓の機能が低下することによって発症します。
このため、インスリンの分泌が充分な量行われなくなります。

発症のきっかけには様々な要因が関与していると言われていますが、主なものは風邪などのウイルス感染とされています。

2-1.発症しやすい年齢とリスク要因

1型糖尿病は、一般的に若年層、特に子供や若い成人に発症することが多いです。
また、先天的な原因があることなど自己免疫が関わる場合には、遺伝的要因も関与しており、家族歴のある人は病気になるリスクが高くなります。ただ、2型糖尿病に比べると遺伝する確率は低いと言われています。

< 遺伝の確率 >
・両親とも1型糖尿病の場合 3~5%
・片親のみ1型糖尿病の場合 1~2%

2-2.主な治療法

1型糖尿病の治療には、自分でインスリンを分泌できないため、毎日のインスリン注射が不可欠です。患者は自己血糖値を定期的に測定し、インスリンの投与量を調整する必要があります。また、健康的な食事と定期的な運動も重要な要素です。

糖尿病の治療法については別のページでも解説しておりますのでこちらもご覧ください。
糖尿病の治療法について>>

3. 2型糖尿病とは ~遺伝もするの?~

定義と発症メカニズム
2型糖尿病は、肥満などによりインスリン抵抗性が増加し、体内の細胞がインスリンに適切に反応しなくなることから始まります。最終的には、膵臓が疲弊してしまい十分なインスリンを生成できなくなります。

遺伝的要因と生活習慣の影響
2型糖尿病の発症には、遺伝的要因に加えて生活習慣が大きく影響します。肥満、不健康な食事、運動不足、ストレスが主なリスク要因とされています。

3-1.遺伝はするの?

2型糖尿病は遺伝性のある疾患として知られており、
両親ともに糖尿病であった場合、遺伝の確率は約40%前後と言われています。

健康診断などで糖尿病を早期に発見し、対処していくことがその後の人生をより豊かにすることができます。
糖尿病の検査についてはこちらのページでも解説しております。
糖尿病の検査について>>

4.主な治療法と予防法

2型糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があります。まず治療の基礎としては、生活習慣の改善が必須であり、体重管理やバランスの取れた食事が推奨されます。それでも改善が無い場合には、経口血糖降下薬やインスリン治療が必要となることもあります。

糖尿病の予防と対策については別のページでも解説しておりますのでこちらもご覧ください。
糖尿病の予防と対策>>

最後に

糖尿病は身体の症状が出るまで時間がかかることもあり、なかなか病気である事を自覚しづらいものです。
合併症が出れば症状に気づけるのですが、症状が出てからでは対処できることの選択肢も限られてしまいます。
糖尿病の合併症について解説>>
糖尿病のせいで目が見えなくなる!?手足がしびれる!?

早い段階で病気の存在に気づき、治療を開始することで、人生の質を高めていくことが患者様にとって最も価値のある事だと思われます。

新宿駅西口・南口徒歩1分の糖尿病治療

当院では糖尿病の治療を行っております。
治療をご希望の方、
治療で気持ちが続かず途中で辞めてしまった方、
検査の値に不安があったり、異常を指摘されている方は当院にご相談ください。

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