マスクが外せない?ポストコロナ時代の対人不安と心療内科の役割

マスクを外すことに強い不安を感じる方が増えています。ポストコロナの社会で広がる“対人不安”の背景と、心療内科でできる対処法を詳しく解説します。

11 April, 2025

マスクを外すのが怖い?増加する“対人不安”の実態

新型コロナウイルスの流行から3年以上が経過し、マスクの着用が任意化された今でも、「マスクを外すのが怖い」と感じる人が少なくありません。
特に若年層や社会復帰を控える方の中には、「素顔を見せたくない」「マスクがあると安心する」という心理が根深く残っており、新たな“対人不安”として注目されています。


心療内科が注目する3つの背景

1. コロナ禍で失われた「人と接する耐性」

数年間にわたりリモート生活や対面の制限が続いたことで、人と関わる機会が極端に減りました。これは社交性の筋肉の衰えに似ており、いざ人前に出るとなると、緊張や不安、動悸などを引き起こすことがあります。

2. マスクによる「安心の鎧」

マスクは単なる感染予防の道具だけでなく、自分を隠す手段として心理的な効果を持ちます。顔の下半分が隠れることで、人前でも「見られていない」感覚が生まれ、不安が和らぐ一方、マスクを外すことで強いストレスを感じてしまうケースもあります。

3. 自己イメージへの不安の高まり

長期間、顔の一部を隠して過ごしてきたことで、「素顔を他人がどう思うか」が極端に気になるようになった方もいます。自己否定感や醜形恐怖の傾向が背景にある場合もあり、うつ状態や社会不安障害に進展することもあります。


心療内科でできること

● 不安の背景を整理する面談

心療内科では、医師との面談を通して「マスクを外せない不安」がどこから来ているのかを一緒に整理していきます。それが人間関係のトラウマ自己肯定感の低さと結びついているケースも多く、診断と治療の第一歩になります。

● 社会不安障害やうつ病との鑑別

必要に応じて、社交不安障害、醜形恐怖、うつ病、適応障害などの可能性を評価します。精神症状の評価に加え、身体症状(動悸・胃腸不調・過敏性腸症候群など)との関連も診ていきます。

● 薬物療法と認知行動療法

強い不安や生活に支障が出ている場合には、抗不安薬や抗うつ薬を処方することもあります。また、**認知行動療法(CBT)**により、過剰な思考パターンを修正し、実際の場面で安心感を取り戻していく支援も可能です。


新宿駅 内科・心療内科クリニックでの取り組み

当院では、ポストコロナ時代の対人不安やマスク依存によるストレスに丁寧に対応しています。学生・社会人・主婦など幅広い年齢層の方がご相談に訪れています。「自分だけかも…」と思わずに、まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

マスクを外せないという悩みは、単なる「恥ずかしさ」ではなく、心のコンディションのサインかもしれません。ポストコロナの時代だからこそ、一人ひとりの不安に目を向け、丁寧にケアしていく必要があります。

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